ぼくの7日間戦争

青春エンターテインメントの金字塔として幅広い世代から愛されてきた“ぼくら”シリーズが、2020年の北海道に舞台を移し、2019年12月初のアニメーション映画として公開されます。

アニメ【ぼくらの7日間戦争】作品概要

公開日(日本):2019年12月13日

上映時間:88分

原作:宗田理

監督:村野佑太

脚本:大河内一楼

作品概要

宗田理により1985年に書き下ろされた原作『ぼくらの七日間戦争』をもとに制作された作品です。88年に宮沢りえ主演の実写映画が公開され小説とともに大きな話題を集めました。

主演声優を務めるのは『君の膵臓をたべたい』以来、数々の賞に輝いた北村匠海です。監督 は『ドリフェス!』など話題作を手がけてきた村野佑太が、脚本は『コードギアス 反逆のルルーシュ』などを描いた大河内一楼が務めます。

本作は原作小説の30年後の北海道が舞台となっており、「青春時代は、人生の解放区よ」というエールとともに巻き起こる新たな戦いが描かれている。

予告動画

【ぼくらの7日間戦争】あらすじ(ネタバレなし)

舞台は2020年の北海道。鈴原守は幼馴染の千代野綾に片想いしていたが、思いを伝えられずにいた。ある日、綾が議員である父親の仕事の都合で、東京に引っ越すことを知る。綾の「せめて、17歳の誕生日は、この街で迎えたかったな」という本音を聞いた守は、綾が17歳の誕生日を迎える日まで大人達から逃げるようと提案する。

守と綾の他に、綾の親友の山咲香織、友人の緒形壮馬、阿久津紗希、本庄博人が仲間に加わり、特別な夏が始まった。守達は古い石炭工場を秘密基地に、7日間の「バースデー・キャンプ」を行った。綾の誕生日を迎えるまで少年たちの精一杯の反抗は続くはずだったが、工場に隠れていたタイの子供・マレットと出会ったことで予想外の出来事に巻き込まれていく。

【ぼくらの7日間戦争】ネタバレ

※ここからはネタバレが含まれます。ご注意下さい。

高校生2年生の鈴原守は本ばかり読んでいる歴史好きの男の子。片思いをしている幼馴染の千代野綾が父親と口ゲンカしているのを目にして東京に引っ越すことになったことを知る。

しかし1週間後に誕生日を迎える綾はこの街で誕生日を過ごしたいと思っていた。
そんな綾の想いを知った守は綾の誕生日まで大人たちから隠れることにする。

守たちに賛同した4人の友人が加わり、6人は今はもう使われていない炭鉱工場で「バースディ・キャンプ」を開始する。

守たちが工場に到着すると、そこには子供がいた。タイ国籍の少年マレット。マレットとその両親は不法滞在者だったが、ある日、両親と住んでいたアパートが摘発され両親とはぐれてしまい一人路頭に迷っていたのだ。

その話を聞いた6人はマレットを助けたい気持ちと、不法滞在者を助けるのは犯罪になるという気持ちで揺れ動いていた。そんな時、マレットを追って入国管理局が工場に現れ守たちは工場に閉じ込められてしまった。

翌日、入国管理局が工場に侵入を開始しようとしている。守たちはマレットの味方になることを決意し、入国管理局の侵入を阻止するため出入り口を完全に塞ぐ。

そして工場内にあるリフトやコンテナを巧みに利用して入国官局を追い払う。

3日目になり、守たちは前日の攻防の様子をネットに流した。そして議員をしている綾の父親が工場に来るも、工場にはネットの映像を見たたくさんのやじ馬が集まっており子供たちを無理やり連れだすことは出来なかった。

このネット上での拡散はマレットの家族にも届いているかもしれないと思う守たち。

綾と話をする守は、綾に気持ちを伝えられないでいる想い人がいると知りショックを受ける。そんな中、守たちの個人情報がネット上で暴露されてしまった。情報を流出させたのは綾の父親の秘書だった。

そんな中、建設会社の人たちが地下から侵入してこようとする。もう少しで防護壁が破られそうになったが何とかそれを制する守たち。
その夜7人はタイに古くから伝わるコムローイというおまじないをした。
苦難を手放すという意味があるようで祈りを込めてランタンを空へ放つ。

個人情報が流出したのを皮切りに、守たちの友情に溝が出来始める。昔いじめにあっていたとか、裏アカで皆の悪口を書き込んでいるとか、それぞれの秘密が暴露されていく。チームが崩壊寸前の時、再び入国管理局がやって来る。

今度は強引に侵入を試みる入国管理局だったが台風に助けられる守たち。土砂崩れも発生し、入国管理局は危険と判断したため一時撤退することに。

仲間との絆にヒビが入りムードが悪くなっていく守たち。そんな中、守は自分の素直に生きようと綾に告白を決意する。守の告白を受けた綾も自分の気持ちに正直になり、友達の香織に思いを寄せているとカミングアウトする。綾の気持ちは香織に受け止められる。

それぞれが本当の自分をさらけ出したことで再び絆が生まれる。
そしてその夜、守たちは気球にランタンをたくさん付けて工場から脱出する。

立て籠もりからちょうど1週間。綾は願い通りこの街で誕生日を過ごすことが出来た。
そして両親と再会することが出来たマレット。そしてそのマレットは実は女の子だった。

【ぼくらの7日間戦争】作品解説

本作は宗田理原作のベストセラー小説『ぼくらの七日間戦争』を元に制作されています。宗田は他にも、映画化もされている『2年A組探偵局 仮面学園殺人事件』や『ほたるの星』などの作品を手がけ広い世代から大きな支持を集めてきた作家です。

今や青春エンターテインメントの金字塔となっている“ぼくら”シリーズは宗田の作品の中でも特に人気が高く、累計発行部数は2000万部を超えています。

1988年には実写化され、宮沢りえが初主演にして女優デビューしたことで原作とともに大きな話題を集めました。

そんな人気シリーズが30年の時を経て初めてアニメーション映画化されます。キャッチコピーは「ここが、スタートラインだった―」「自分らしく生きると決めた」となっており、新たなストーリーの象徴として漢数字の「七」からアラビア数字の「7」に変更になっています。

また、ヒロインの中山ひとみの声を担当するのは実写版でも同役を演じた演じた宮沢りえであり1980年代当時からのファンにも若い世代の方にも楽しんでもらえる作品に仕上がっております。

声優キャスト紹介

鈴原守(声:北村匠海)…主人公。高校二年生。大人しい性格。

千代野綾(声:芳根京子)…守のクラスメイトにして、幼馴染。

中山ひとみ(声:宮沢りえ【特別出演】)…かつて、大人たちを相手“七日間戦争”を戦い抜いた人物。

山咲香織(声:潘めぐみ)…守たちのクラスメイト。曲がった事が嫌いな性格。

緒形壮馬(声:鈴木達央)…守たちのクラスメイト。クラスでは中心的な存在。

本庄博人(声:大塚剛央)…守たちのクラスメイト。幼馴染の紗希にバースデーキャンプへ無理やり連れてこられた。

阿久津紗希(声:道井悠)…守たちのクラスメイト。物事を深く考えず、ノリだけで生きている。

マレット(声:小市眞琴)…守たちより先に石炭工場に潜んでいた、タイ人の子供。

本多政彦(声:櫻井孝宏)…綾の父、千代野秀雄の議員活動を支える秘書。

https://twitter.com/7dayswar_movie/status/1203521372741197824?s=20

見どころ紹介

この映画の見どころはシリーズのテーマでもある“大人への挑戦”と“ユーモラスな戦い”がアニメ映画の中でどのように表現されるのかというところでしょう。

また、30年ほどの月日が経て今作に出演する宮沢りえ演じる「中山ひとみ」がどのように新しい“7日間戦争”に関わってくるのかも見どころの1つであるでしょう。

1980年代当時からのファンだけでなく、若い世代の方も楽しめる作品に仕上がっていることに間違いありません。

加えて村野佑太監督の作品や、脚本家の大河内一楼が描くアニメーションのファンの方も必見の映画です。

【ぼくらの7日間戦争】感想・レビュー

声優に助けられている部分が大きい。

旧作も見たが、本作を見始めた途端にまったく別物なんだろうなと予想がついた。映画1本に現代的要素を詰め込み過ぎ。強引に作られた部分と簡潔にし過ぎた部分がすごい。キャラの描写はなかなかうまかったと思う。主人公がヒロインを好きな理由が短縮され過ぎだけど、声優とキャラクターの魅力でヒロインの人気ぶりが十分に伝わってきたから芳根さんは上手。他の声優陣もうまくて、声優に助けられている部分が大きい。しかし、家出に至るまでがあっという間。合流してくるメンバーが簡単に協力する理由が後出しされる構成が好きだった。SNSの使った手法が現代的で今だからこその内容だと思う。移民問題を組み込んだのは多様性を表現したかったのかもだけど、マレットは何であんなに日本語がうまいんだ?入国管理局に対してケンカ売るような態度や、抵抗の仕方が死に至るんじゃないかと思われるやり方も多くて気になった。炭鉱のガジェットや気球の場面はアニメならではで良かったと思う。個人的には主人公の恋愛の結末が気に入った。失恋してもスッキリするのは珍しい。いろいろな内容を90分以内でよくまとめたと思う。

LGBTの人たちにとっては中身が無さすぎ

ずっと気持ちが入っていかなかった。実写版もハチャメチャな感じだったが、実写版世代の大人から現代の子供向けに作ったのだろうけどなんだか空回りしている気がした。そしてカミングアウト合戦が始まると、こんな簡単に団結して解決かと悲しくなった。そこにLGBT。今どきのテーマかも知れないがこの作品にこのテーマを入れてくるとは想定外だった。LGBTの人たちにとっては中身が無さすぎに映るのでは?テンションが下がり過ぎたせいが、その後は逆に楽しめるようになった。ヒロインの想いは届いたようでハッピーエンドだし。
女性

正直完成度はいまいち。

星3
正直完成度はいまいち。でも女の子のことを好きな女の子がヒロインであることを評価に値すると思う。この作品で気持ちが軽くなる子供たちがいるのではないかと思う。同性愛をテーマにした映画は悲劇な結末が多く、同性愛者が映画に出てきてもメインキャラクターになることは少ないから。その点、この作品はある男の子が女性のことを好きな女の子に惚れている。そしてその女の子は男の子の告白を断り、その場で友人の女の子に告白し想いが受け止められるのだ。今までの日本にこんな映画、しかも子供向け映画があっただろうか。内容は現実性が低いが、映画なのだから夢があるくらいでいいのかもしれない。時代の変化を感じられた映画だった。
女性

ぼくらの7日間戦争まとめ

以上が映画【ぼくらの7日間戦争】のあらすじと見どころになります。

オフィシャルサイトで公開されている予告や特報からも非常に高い完成度が垣間見え、“七日間戦争”から30年の時を経て新たに始まる“7日間戦争”は見逃せません。